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百以上の宮社から成る日本人の心のふるさと、神宮。
伊勢の神鎮まる神域、神宮の杜で生まれ育った杉が「神宮杉」と呼ばれます。
神宮の杜の木である神宮杉は伐採が許されておらず
自然災害などで朽ちた杉のみが、ごく稀に民間の市場へと
出回ることが許される神からの賜物となります。
そんな我々の前に姿を現した賜物は樹齢500年以上の杉が、「御山杉(みやますぎ)」と称され、
全国の銘木の中でも幻の最高級品として取引されます。
今回は、この希有な御山杉を植物染料として、下染めの原料として使用しました。
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悠久の時の流れを感じさせる年輪には、
きめ細やかで神秘的な美しさを感じることができ
どことなく艶やかな模様にも見えます。
古来より二千年以上に渡って祈り捧げ続けられてきた人々の想いに
触れることで心の奥から溢れてくる感謝の想いが
この御神木に特別な力として宿り
我々に喜びと幸福をもたらしてくれます。 -
今回、三重県の「伝統産業の新たな魅力創出事業」に、
私どもすかや呉服店が選出されました。
県の地域資源として指定されている御山杉を、
植物染料として、絹100%の着物生地の下染めで
誂えさせていただきました。