三重県多気郡多気町仁田すかや呉服店の伊勢型もめん

すかや呉服店、三重県多気郡多気町仁田にある創業天保11年のすかや呉服店のサイトです。振袖、お茶席のきもの、おしゃれきもの、メンズオーダースーツの紹介やすかや呉服店のサービス・イベント情報などをご紹介いたします。

記念日を彩る、すかやの振袖

現在、三重県で唯一の織元となった臼井織布株式会社さんの「伊勢木綿」の白生地を使用し、「伊勢型紙」にすかや呉服店オリジナルの自由なデザインを施し本染め(注染)で仕上げたものです。

染料にはカテキンが多く抗菌作用が期待できる多気町産の伊勢茶を配合しております。伝統を守りつつ、新しい視点も加えることが、伊勢の国、三重の郷土工芸の伝承と発展に繋がると考えています。

創業180余年の呉服店として、「伊勢木綿」を少しでも身近に感じていただき、伊勢の木綿文化を大切にしたいと願う、すかや呉服店の想いを形にしたブランド、それが「伊勢型もめん」です。

伊勢木綿

臼井織布株式会社

三重が伊勢の国と呼ばれたその昔、温暖な気候に恵まれたこの地は良質の木綿の一大産地でした。

撚りが弱く切れやすい糸を、澱粉糊で固め、慎重にゆっくり織り上げていく伊勢木綿は、ひとつの布として織り上げるとしっとりと強くなりますが、1本1本の糸が繊細なため、着れば着るほどしなやかで柔らかい風合いが出るのが特徴です。

伊勢木綿は、シワになりにくく、保温性や通気性にも優れているため、日常着として江戸を中心に全国に知れ渡るようになり、当時の伊勢商人の経済的基盤をつくりました。

しかし、戦後の生活様式の変化や化学繊維の普及により機屋(はたや)は減少し、今では津市一身田の臼井織布株式会社一軒となりました。

臼井織布株式会社では明治時代に作られた豊田式の自動織機を使っていますが、これは当時木製であった織機を鋳製(ちゅうせい)に作り変え、動力を人力からモーターに替えただけの機械であり「一反=約13m」織るのに丸一日かかります。

臼井社長自らが部品をこまめに手直ししながら、効率よりも品質に重きを置き、現在も大切に織られています。

伊勢型紙

伊勢型紙

伊勢型紙は着物の生地に柄や文様を染めるために用いる、染め型紙のことです。

型紙を彫刻する紙を、型地紙といいますが、2〜3枚の薄い和紙を渋皮で貼り合わせて煙で燻し作ったものです。
天然物のため強度に欠けるため現在では改良したものが使われています。

伊勢型紙



その型地紙に緻密な柄を数種類の彫刻刀を駆使し彫りあげるものです。江戸時代の大名が他の藩と区別するために、自分の藩の小紋柄を決めるようになり、この型紙が使われるようになったため全国に広がりました。お侍さんの裃の模様などが伊勢型紙によって表現されていたようです。

熟練の職人技が必要とされる貴重な伝統文化であるため、昭和27年に国の無形文化財に指定され、昭和58年に通産省の伝統的工芸用具にも指定されています。現在でも約99%が鈴鹿市白子地区で生産されていますが、後継者の減少が危惧されている大変貴重な技術です。

本染め注染(ちゅうせん)型染め

本染め注染(ちゅうせん)型染め

注染は機械染めでなく、職人の手作業で全工程を行う染織技術です。

型紙を生地の上に置き、糊(のり)をつけ染料を注ぎ込む技法から、その名が付けられています。

色の濃淡やぼかしなど、手作業ならではの味わいが表現でき、生地の裏まで染料がしっかり浸透するため、裏表の区別がつかないシンメトリーに仕上がりになるのが特徴です。

現代では大量生産を目的とした表面のみのプリント印刷などが多くなっていますが、注染で染めた製品は、通気性や吸水性に優れ、にじみや揺らぎなどの独特の風合が楽しめることから一点物の価値を感じることができます。

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